福井県の大野、勝山両市と永平寺町の若者たちが企画する野外イベント「森染（もりぞ）め」が２６日、大野市南六呂師の円山公園で初めて開かれる。六呂師高原の大自然の中で、音楽ライブやダンス、雑貨販売など多彩な催しが朝から晩まで繰り広げられる。実行委員会のメンバーは「手作りのぬくもりが感じられるようなイベントにしたい」と意気込んでいる。

　実行委は友達同士の輪が広がって集まった２０～３０代の男女約３０人。電気関係や建築、デザインなどさまざまな職種のメンバーが得意分野を生かして設営する。清水啓宏さん（３３）＝福井県大野市美川町＝は「みんな六呂師が大好き。自分たちが楽しみながらやる企画で地元の活性化につながれば」と話す。

　ステージでは県内外のアーティストが音楽やダンスを披露する。会場には染め物や木工雑貨、野菜など県内外の１５店ほどが並ぶ。飲食物の販売、ハンモックやヨガなどの体験コーナーもある。

　イベントを長く柔軟に続けていけるように、強いコンセプトはないという。そのため出演者や出店者のジャンルもいろいろ。清水さんは「子どもから大人まで多くの人に楽しんでほしい」と呼び掛けている。

　午前１０時～午後９時。雨天時は円山公園の管理棟内で実施する。入場料は特に定めず、善意の募金箱を設ける。詳しくはフェイスブック「森染め」で紹介している。