真田氏の甲冑「赤備え」などを作る屋代南高校の生徒たち

真田氏の甲冑「赤備え」などを作る屋代南高校の生徒たち

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屋代南高生が紙製「赤備え」 千曲の県立歴史館で展示予定

信濃毎日新聞(2015年9月25日)

 屋代南高校(千曲市)の生徒が、戦国武将真田幸村(信繁)らの姿をイメージした甲冑(かっちゅう)を、紙で手作りしている。真田氏を題材にしたNHK大河ドラマ「真田丸」が来年1月10日に始まるのを前に、今月中旬から関連の展示コーナーを設けている県立歴史館(千曲市)が依頼した。10月中旬から同館に展示予定で、生徒は仕上げに取り組んでいる。

 甲冑を作っているのは2年生女子2人、3年生男子2人の4人。甲冑作りが趣味という国語科教諭、内山和弘さんの呼び掛けに応じた有志らで、6月から週3日程度、放課後に取り組んでいる。

 甲冑は厚さ1・6〜1・8ミリの紙で型を取り、スプレーで塗装し、ひもでつなぎ合わせている。真田氏の甲冑「赤備(あかぞな)え」は全体が赤一色で、幸村をイメージしてかぶとに鹿の角をあしらった。今年3月に卒業した生徒らが作った真田昌幸(幸村の父)の甲冑も展示予定だ。

 24日は、赤備えを担当する2年生塚田日奈子さん(17)が胴と、太ももを保護する付属具「草摺(くさずり)」をひもで結び合わせる作業をした。格好良さに引かれて甲冑作りを始めた塚田さんは「ひもを通す穴を開けるのが大変。でも、作るのは楽しい」と話した。

 同校では2012年から、生徒が甲冑を作っている。内山さんが古典の授業で武具を説明する際、「実物を作りながら学んだ方が関心が高まる」と希望する生徒に呼び掛けて取り組み始めた。これまで15領作り、しなの鉄道屋代駅(千曲市)構内などに展示。県立歴史館の職員がこの展示を見たことがきっかけで同校に製作を依頼した。

 内山さんは「生徒の作品の質の高さが認められてうれしい。地元の学校として協力したい」と話している。

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