女優の司葉子さん(右から2人目)らによる舞台トーク

女優の司葉子さん(右から2人目)らによる舞台トーク

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蓼科高原映画祭開幕 司葉子さんらが舞台トーク

信濃毎日新聞(2015年9月27日)

 茅野市の蓼科高原を晩年の仕事場にした映画監督小津安二郎(1903?63年)にちなんだ「第18回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」が26日、2日間の日程で茅野市民館などで始まった。初日は、小津監督が1960年に製作した「秋日和」で主役を演じた女優の司葉子さんらが小津監督の思い出を振り返った。

 茅野市民館では「秋日和」(デジタル修復版)の上映後、司さんや撮影監督の兼松熈太郎(きたろう)さん、晩年の小津作品をプロデュースした山内(やまのうち)静夫さんが舞台に登場。小津作品の魅力を語った。

 司さんは「小津監督は『このコップはあと何センチこちらにないと』などと言い、小物の配置に非常にこだわりがあった」と回想。陶器や背景に掛かっている絵画なども本物を使い、兼松さんは「本物かそうでないか見る側は見抜く。手を抜かずに作った小津監督の映画はいつまでも残っていくだろう」と話した。

 映画祭の会場では、小津監督が生前に使ったきりだんすなど、めいの小津亜紀子さんが寄贈した遺品が展示されている。27日は茅野市民館で、ディズニーのアニメ映画「ベイマックス」など3本、新星劇場で2本を上映する。

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