射水市小杉地域の古い街並みを会場にした「旧北陸道アートｉｎ小杉」が２６日、同市戸破、三ケ両地区で始まった。店舗や住宅、寺社がギャラリーとなり、コンサートも開かれ、多くの人でにぎわった。２７日まで。

　小杉は古くから左官業が発展し、漆喰（しっくい）彫刻といわれる鏝絵（こてえ）が多く残っている。旧北陸道沿いには国登録有形文化財の小杉展示館（旧小杉貯金銀行）や竹内源造記念館（旧小杉町役場）などがあり、これらを生かしたイベントとして毎年開かれている。ことしで１４回目。

　住宅や店舗などでは、江戸時代から明治にかけて生産された小杉焼の作品展があったほか、レザークラフトや木工芸、版画、絵手紙などさまざまな作品が展示された。下条川沿いには、映画「人生の約束」出演者のサイン入りＴシャツが並んだ。鏝絵は赤壁家や十社大神などで見られ、竹内源造記念館では光るシックイボール、型抜き鏝絵の体験ができる。

　小杉小学校の３、４年生約１３０人による杉っ子ソーラン、吹奏楽や合唱、リコーダーなどのコンサート、アイドルステージもあった。

　２７日は蓮王寺で紫水会による茶席が設けられる。