北陸新幹線福井駅部の高架を走るえちぜん鉄道。奥はJR北陸線=27日、福井市日之出1丁目

北陸新幹線福井駅部の高架を走るえちぜん鉄道。奥はJR北陸線=27日、福井市日之出1丁目

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高架えち鉄 出発 新幹線福井駅部 仮線初日に人波

福井新聞(2015年9月28日)

 えちぜん鉄道は27日、福井市中心部で北陸新幹線福井駅部を利用した仮線での運行を始めた。新幹線高架上をローカル鉄道が走るという光景を一目見ようと、県内外の鉄道ファンらが駆けつけ、早朝から大勢の人でにぎわった。

 高架化された福井駅に一番乗りしたのは、滋賀県草津市の観光ボランティア山本浩史さん。26日に本県を訪れた際に仮線運行の話を聞いたという。午前5時半ごろ訪れ、1日乗車券と新駅「まつもと町屋」までの回数券を記念に買った。「新幹線の高架を別の電車が走るのは、本当に珍しい光景ですね」と声を弾ませた。

 下りの"一番列車"は、同6時15分発の三国港行き。「普段、休日の始発乗車は数人」(駅員)だが、この日は50人以上が押し寄せた。越前市の深川智暉君(6)は「大きくなったらここから北陸新幹線にも乗ってみたい」と話し、列車に乗り込んだ。

 6時半すぎから、三国芦原線、勝山永平寺線の上り始発が続々と福井駅へ滑り込んだ。永平寺町えちぜん鉄道サポート会は、始発に乗って福井駅周辺を散策する催しを企画し、65人が参加。和田高枝会長(74)は「高架へ乗り込むスロープの景色は圧巻で、みんなで食い入るように見た」と話していた。

 仮線運行と同日に開業したまつもと町屋駅もにぎわいをみせた。同駅が最寄りになるという南出治知君(11)=福井市文京1丁目=は、始発で福井駅との間を往復。「すごく楽しかった。また乗ってみたい」と笑顔だった。

 線路の切り替え工事は26日深夜から、社員ら200人態勢で実施。27日午前4時半に終了した。豊北景一社長は「何事もなく始発を迎えられてよかった」と胸をなで下ろした。

 一方、高架化で撤去された宝永踏切(東口都心環状線)と日之出踏切(さくら通り)のあった路上には「そのまま進め」の文字が施された。ただ、これまで通り一時停止をしたり、速度を落とし周りを確認しながら進んだりするドライバーが目立った。

 仮線は三国芦原線と勝山永平寺線の合流地点付近から北陸新幹線用地を走り、福井口-新福井駅間で新幹線福井駅部の高架部分に乗り入れている。運行は2018年秋ごろまでの予定で、その間に現在の線路を高架化する。

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