10月12日まで公開されている明治時代に建てられた町屋=新潟市南区

10月12日まで公開されている明治時代に建てられた町屋=新潟市南区

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県内有数の南区白根 町屋、商店街の宝だ 12日までアートと「共演」

新潟日報(2015年9月28日)


 新潟市南区の白根商店街に残る町屋を生かしたまちづくりが動き出した。白根地区が県内有数の町屋集積地域であることを知った建築デザイナーや若手経営者が、空き家だった町屋を10月12日まで公開している。今後、町屋を生かした地域活性化策を検討する。

 町屋の公開を企画したのは同区の建築デザイナー本間智美さん(45)と白根青年会議所(JC)。明治時代に建てられた米屋だった町屋を借り、「水と土の芸術祭」の市民プロジェクトに参加。現代アートを展示し、町屋内部を公開している。

 白根商店街は中ノ口川沿いにあり、かつて船運で栄えた。800メートル以上ある商店街に、戦前までに建てられた町屋が現在も130~140軒残る。「切り妻入り」と呼ばれる三角屋根の町屋が続き、風情ある街並みをつくっている。

 本間さんらは昨年、白根商店街の町屋を調査した新潟大学工学部の卒業生から、白根商店街一帯が町屋の集積地域であることを教えられた。集積率でみると、町屋を生かしたまちづくりに取り組む旧村上市中心部や上越市高田地区にも劣らないという。本間さんは「ふるさとを実感できる景観を次の世代に継承したいと思った」と力を込める。

 公開している町屋は間口5・5メートル、奥行き約35メートル。表から裏まで貫く通り土間や、2階の窓から光を取り込む吹き抜けがある茶の間がある。現代アート作品は空間いっぱいに蛍光色の糸を垂らしたもので、町屋を通り抜ける風と差し込む光を視覚で感じさせる仕掛けとなっている。

 本間さんは「今回の公開をきっかけに空き家になっている町屋の数を調査し、町屋を活用して店を構えたり起業したりできるよう考えていきたい」と話している。問い合わせは白根JC、025(373)4507。

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