野沢温泉スキー場の日影ゲレンデ。野沢温泉村が人工芝のゲレンデなどを整備する計画だ=28日

野沢温泉スキー場の日影ゲレンデ。野沢温泉村が人工芝のゲレンデなどを整備する計画だ=28日

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野沢温泉スキー場、誘客強化へ リフト架け替え/スポーツ公園整備

信濃毎日新聞(2015年9月29日)

 下高井郡野沢温泉村の野沢温泉スキー場の運営会社「野沢温泉」と村が、同スキー場の施設更新・拡充に乗り出すことが28日、分かった。リフトの架け替えや、夏季の利用者増に向けて人工芝ゲレンデを含むスポーツ公園の整備を計画。誘客を強化する狙いで、来年度以降順次着手する。

 野沢温泉によると、同スキー場の計21本のリフトやゴンドラは導入から19〜31年を経過。耐用年数は30〜35年とされているため、架け替えや改修などを進める。リフトの配置を効率化し、将来は16本程度に絞り込む。

 同社が最優先課題に挙げるのが長坂ゴンドラリフトの架け替えだ。現在は麓の長坂駅(標高616メートル)から中間駅を経由し、山頂近くのやまびこ駅(同1407メートル)までを約20分で結ぶ。同社は、麓と山頂を結ぶ直線ルートと、現在よりも曲がる位置を上部にしたルートの2案を検討。ともに現在の中間駅が不要となり、人件費などを抑えられる利点がある。

 同社は架け替えに30億〜40億円の費用がかかると見込む。今冬にもルートを決定し、2020年ごろの着工を目指す。やまびこ駅のレストランも席数を2倍の500程度に拡大。運行開始から約30年の日影ゴンドラリフトは、ゴンドラ本体やエンジンなどを更新する。野沢温泉の片桐幹雄社長は一連の投資について「魅力あるスキー場にするため」としている。

 一方、村は日影ゲレンデをスポーツ公園として再整備し、幅50メートル、長さ600メートル規模の人工芝ゲレンデやマウンテンバイクコース、ドッグランといった施設を設ける計画だ。来年度に着工し、17年夏の利用開始を目指す。総事業費は5億円程度を見込み、過疎債などを利用する。

 富井俊雄村長は、12月〜翌年5月のスキー場営業期間以外に村を訪れる観光客は約30万人としており、「施設整備で夏季の入り込みを50万人程度に増やし、通年の雇用を生み出したい」としている。

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