小須戸まちづくりセンターに描かれた壁画と作者の野原万里絵さん=新潟市秋葉区

小須戸まちづくりセンターに描かれた壁画と作者の野原万里絵さん=新潟市秋葉区

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水と土の芸術祭 「夜具地」柄で巨大壁画 大阪の野原さん秋葉区の施設に制作

新潟日報(2015年9月29日)


 水と土の芸術祭が行われている新潟市秋葉区の小須戸まちづくりセンターに、巨大壁画が完成した。寝具などに使われる「夜具地(やぐじ)」と呼ばれる生地柄に着想を得た美術家が制作した。壁画の作品は縦3メートル、横18メートルもあり、地域住民の注目を集めている。

 制作したのは、大阪府を拠点に活動する野原万里絵さん(28)。水と土の芸術祭の一環として行われている「小須戸アートプロジェクト」に参加した。

 作品テーマを探すため小須戸地区を巡ったところ、小須戸縞を作っていたかつての工場で夜具地を見つけた。野原さんは「原色が多く、日本の色彩感覚とは違うものを感じた。派手な柄と用途のギャップに引かれた」と話す。

 まちづくりセンターで5日から約2週間、水性塗料を使って外壁に描いた。外壁の格子を縦糸に見立て、建物が生地で覆われるイメージで制作した。

 朝から夜遅くまで制作に没頭し、登下校の児童に声を掛けられたり、近所の住民から菓子の差し入れを受けたりして、地域との交流も深めた。野原さんは「地元の皆さんが小須戸の魅力を再発見するきっかけになれば」と話している。

 壁画は11月末まで見ることができる。

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