「木曽駒高原きのこまつり」の旗を手にする木曽町日義支所の職員

「木曽駒高原きのこまつり」の旗を手にする木曽町日義支所の職員

長野県 木曽路 祭り・催し

催し復活の秋、木曽に息吹 御嶽山噴火1年、誘客の呼び水期待

信濃毎日新聞(2015年10月1日)

 昨年の御嶽山噴火災害で、開催を取りやめたイベントがこの秋、木曽郡木曽町、王滝村で相次いで復活する=表。昨年はきのこまつりやそば祭りのほか、地域の運動会などが中止となり、木曽川下流域の愛知県での産業まつりへの参加も自粛した。その分、今年は地域を盛り上げ、誘客につなげようと、住民たちは思いを強くしている。

 「木曽駒高原きのこまつり」(実行委員会主催)は3日、木曽町の木曽駒森林公園内で開く。マツタケを中心にさまざまキノコを販売する。無料のきのこ汁も1500人分用意する予定だ。木曽町日義支所の担当者は「噴火から1年がたち、一区切りしたと思うので、大勢の人に来てほしい」と期待する。

 18日に木曽町開田高原で開く「開田高原そば祭り」(町観光協会開田高原支部主催)は、地元で収穫したソバを使った新そば3千食分を出す。町観光協会長で、開田高原で旅館を経営する千村孝男さん(64)は「開田高原を訪れる人が増える呼び水になればいい」と願う。

 自然エネルギー木曽地域協議会は24日、同町木曽文化公園などで「自然エネルギーフェアin木曽」を開く。「エネルギーの地産地消」がテーマ。今年3月に規模を縮小したシンポジウムを開いたが、人が大勢集まるフェアを開きたかったという。松井淳一会長(60)は「自然災害に見舞われた場合の多くが、電気を使えない状況になる。そんな時の備えも考えたい」と話す。

 25日に王滝村の松原スポーツ公園を発着する「おんたけ湖ハーフマラソン」(実行委員会主催)には約千人が申し込んでいる。中止になった昨年の申し込み時点より200人ほど少ないが、副実行委員長の大家考助さん(64)は「今回が再スタートという気持ち。これだけの人が来てくれるのはうれしい」と話す。

 木曽町三岳地区では昨年、初めて三岳小学校と三岳地区合同の「御岳の里ふれあい運動会」(三岳小、三岳公民館主催)を企画。だが、噴火の影響で地区側が自粛したため、小学校単独での開催となった。今年は今月10日に合同で開く。田元稔公民館長(68)は「住民は子どもと一緒に開くのを楽しみにしている」と話している。

<王滝の宿泊施設利用客 「半分以下に落ち込み」65%>

 御嶽山麓の木曽郡王滝村が今夏、村内の宿泊施設に利用状況などを聞き取り調査したところ、65%の施設が利用客が半分以下に落ち込んだと答えたことが30日、分かった。このうち9割減という施設も17%に上った。昨年9月の御嶽山噴火が地元の観光業に深刻な影響を与えている実態が浮き彫りになった。

 村が6月上旬〜7月中旬、村内27の宿泊施設を対象に調べ、23施設から回答を得た。利用客数について、48%(11施設)が半分以下に減ったとし、17%(4施設)が9割減と答えた=グラフ。

 今後の対応について自由記述で尋ねたところ、「スポーツの合宿を受け入れたい」「客を今まで以上に大切に扱いたい」という前向きの声があった一方で、「体力的に新しいことをやるのは厳しい」「御嶽山の信者も年々減っており、今後が不安」という声もあった。

 また、夏場(7月第2週の週末〜8月末)にJR木曽福島駅と村内を1日3往復結んだ観光路線バスの利用者数も、今年は前年比69%減の303人にとどまった。

 こうした結果は、30日の村議会9月定例会の一般質問で、村側が明らかにした。瀬戸普村長は「影響は深刻。松原スポーツ公園の充実などに取り組みたい」としている。

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