金沢と和倉温泉を結ぶJR七尾線の観光列車「花嫁のれん」が3日、運行を開始した。乗客は石川の伝統工芸に彩られた列車に乗り込み、窓外に広がるのどかな能登の風景を味わいながら、1時間余の旅を楽しんだ。沿線の住民や関係者は、北陸新幹線開業による金沢への順風が能登にも一層吹き渡るよう願いながら、列車を出迎えた。
52人が乗車して満席となった一番列車は、本物の花嫁のれんが掲げられた金沢駅の4番線から定刻通りの午前10時15分に発車した。向かい側のホームには大勢の鉄道ファンらが集まり、列車に向けてシャッターを切った。