初めてお目見えした気品のあるたたずまいの家持像=高岡市伏木古国府の勝興寺前緑地公園

初めてお目見えした気品のあるたたずまいの家持像=高岡市伏木古国府の勝興寺前緑地公園

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大伴家持銅像と歌碑建立 伏木

北日本新聞(2015年10月4日)

 高岡市伏木古国府の勝興寺前緑地公園に大伴家持の銅像(高さ約3・3メートル)と歌碑(同約2メートル)が建てられ、3日に同所で除幕式が行われた。関係者や地元住民ら約100人が集まり、新たな観光スポットの誕生を祝った。

 地元住民らでつくる伏木地区まちづくり協議会(古市義雄会長)が約5年前から計画し、地域住民らから寄付を募って建立した。像は梶原製作所(同市横田町)、台座と歌碑は高岡石材工業(同市二上)が製作。歌碑には家持が都に帰る時に富山を惜しんで詠んだ歌「しなざかる越(こし)に五(いつ)年(とせ)住み住みて立ち別れまく惜しき夕かも」が刻まれた。和歌は橘慶一郎衆院議員が選び、書を手掛けた。勝興寺と合わせて大勢の観光客に訪れてもらおうと、かつて国府があった同寺前に設置した。

 式では、伏木神社の尾崎定秀宮司が祝詞を奏上し、古市会長や橘議員、高橋市長らが玉串をささげた。菊池喜義古府校区自治会連絡協議会長や追分義留同寺まちづくり協議会長らが加わって像の布を取り払うと、気品のある家持像と歌碑が姿を現した。橘議員が厳かに和歌を朗唱し、坂本信幸市万葉歴史館長が解説。古市会長があいさつし、関係者らは祝辞を述べた。伏木地区ボランティアかたかごグループ・うたごえサークル「のぎく」が歌をささげた。

 古市会長は「地元の皆さんの協力で立派な像ができてうれしい。伏木はもっと元気な町になる」と笑顔で話した。

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