妻籠宿の展示会場で、今後の活動について話す吉村さん(右)ら

妻籠宿の展示会場で、今後の活動について話す吉村さん(右)ら

長野県 木曽路 祭り・催し

旧中山道の魅力、5宿が連携発信 妻籠宿で四季の写真展示

信濃毎日新聞(2015年10月8日)

 木曽郡南木曽町の妻籠宿から岐阜県恵那市の大井宿までの旧中山道5宿の女性たちでつくる「姫宿の会」が、妻籠宿の民家で、各宿場の四季折々の写真などを展示する「五宿の四季」を開いている。同会は昨年2月に発足。これまで宿場ごとに食や祭りなどテーマを決め、5宿を紹介する催しを開いてきたが、妻籠宿では初めて。宿場間のつながりを強め、旧中山道の魅力をアピールしようとの試みだ。

 参加しているのは、妻籠、大井宿のほか、中津川市の馬籠、落合、中津川の各宿で土産物店や飲食店などを開いている女性たち約130人。大井宿側から連携の話が持ち上がり、妻籠宿の女性たちは昨年秋に参加を決めた。

 発足後は、3カ月に1回程度集まり、活動内容などについて話し合った。昨年9月に馬籠宿と中津川宿で同時に開催し、その後は大井宿でも開いた。今回の妻籠宿では、江戸時代の装束を着た住民らが秋に練り歩く「文化文政風俗絵巻之行列」の様子や、冬に天井から光が差し込むいろりの写真などを飾った。

 中津川宿の紹介では、20年ほど前から活動している女性グループ「中山道こまちの会」が道沿いに花を飾る様子や恵那山をバックにした冬の街並みの写真などを並べた。恵那市の中山道広重美術館の協力で完成した今と昔の5宿の様子を紹介するタペストリーも飾っている。

 展示は14日まで。入場無料。妻籠観光協会女性部長の吉村さつきさん(57)は「女性が協力して、旧中山道沿いを盛り上げていきたい」。7日に妻籠宿を訪れた姫宿の会の会長を務める小林菊栄さん(68)=中津川市=は「自分の宿場の魅力を知り、他の宿場の特徴を理解する中で、結びつきが強まると思う」と話していた。

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