長野市松代地区で8日、特産のアンズを使った新商品「杏(あんず)おこわ」をPRする催し「松代De杏おこわウィーク」が始まった。住民有志でつくる「杏おこわを松代名物に育てる会」が名物として定着させ、誘客につなげようと企画。飲食や物産の12店舗で杏おこわを食べ歩くスタンプラリーもある。この日は料理講習会があり、地元などの女性18人が参加した。
杏おこわは、おこわにアンズジャムを混ぜ込んだり、シロップ漬けにした干しアンズの切り身をまぶしたりして作る。おこわがほんのりとアンズ色になり、甘酸っぱく、アンズの風味が口の中にふわっと広がるのが特徴だ。
料理講習会は、地区内にある市指定有形文化財の交流施設「寺町商家」で開催。地元の女性たちでつくる「豊姫さまの杏おこわの会」の内山きよ子さん(69)が作り方を実演し、参加者たちは味わっていた。
参加した小林恭子さん(73)=長野市=は「スタンプラリーで4軒回ろうと思っている。家でも作ってみたい」。内山さんは「味を覚えて、ぜひお孫さんの誕生日などで作って、家庭の味として広めてほしい」と呼び掛けていた。
スタンプラリー(11月1日まで)では、条件に従って2店舗で食事すると杏おこわを贈るほか、4店分のスタンプで千円分の食事券をプレゼントする。問い合わせは松代観光推進機構(電話026・278・3366)へ。