重要文化財の「倣玉澗山水図」など、作品の展示状況を確認する守安館長(右)=県水墨美術館

重要文化財の「倣玉澗山水図」など、作品の展示状況を確認する守安館長(右)=県水墨美術館

富山県 富山・八尾 祭り・催し

「雪舟展」へ展示作業終了 県水墨美術館

北日本新聞(2015年10月9日)

 県水墨美術館で9日から始まる企画展「旅に生きた水墨画の巨匠たち-雪舟から等伯へ」の展示作業が8日、終了し、雪舟等楊(とうよう)の代表作を中心に、雪舟の流れをくむ雲谷(うんこく)派や長谷川等伯らの作品が一堂に並んだ。出品作の一部を収蔵する岡山県立美術館の守安收館長も来県し、会場で展示内容を最終確認。水墨画を大成した「画聖」の足跡を伝える展覧会は、開幕へ向け準備を整えた。

 岡山や山口など雪舟ゆかりの地域の美術館、京都国立博物館などの協力を得て、重要文化財の「倣玉澗山水図(ほうぎょくかんさんすいず)」や「四季花鳥図屏風(びょうぶ)」など計44点がそろった。墨の線やにじみ、ぼかしを駆使した山水図や花鳥図が楽しめる。

 守安館長は照明や作品の位置などを丁寧にチェック。「雪舟は60代のころ、富山を旅した可能性がある。自己顕示欲も強かったとされるだけに、皆さんに作品を見てもらうことを楽しみにしているだろう」と話した。

えきねっと びゅう国内ツアー

富山・八尾 ニュース