足場が組まれ、シートで覆われた耐震補強工事中の宿根木公会堂=5日、佐渡市宿根木

足場が組まれ、シートで覆われた耐震補強工事中の宿根木公会堂=5日、佐渡市宿根木

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芝居小屋形式築60年の宿根木公会堂 レトロ建築憩いの場へ再生 修理・耐震補強、来春に完了

新潟日報(2015年10月9日)

 国の重要伝統的建造物群保存地区である佐渡市宿根木の宿根木公会堂の改修が進んでいる。60年近く前に建てられた芝居小屋形式の木造建築で、傷んだ部分を直し、耐震補強を施す。来春の完成を予定しており、公会堂を管理する地元住民は、改修を機に一般開放やイベント開催による利用促進を検討している。

 市文化財室によると、宿根木公会堂は大正時代に建造され、1958年に建て替えられた。木造2階建てで、1階に住民らが芝居などを楽しむ花道付きの舞台と観客席が設けられ、2階に集会所がある。当時の芝居小屋の趣を残す全国的にも珍しい建造物だという。

 改修の総工費は約8千万円の見込み。地元自治会が国、市の補助金を得て行う。外観や基本的な造りは維持し、壁や床下の基礎に耐震補強を施す。男女共用だったトイレを別々にし、2階脇の観客席も使えるようにする。

 7月に着工し、足場の設置や屋根瓦の撤去を進めてきた。10、11日に行われる宿根木祭りのため、一時中断しているが、再開後に工事を本格化させる。

 地元では、住民が芝居や民話語りを披露するなどして利用してきたが、普段は施錠していた。改修後は観光客の休憩所として開放したり、舞台での催しを充実させたりしたい考えだ。地元の特産品を販売するという案もある。

 町並みの保全に取り組む宿根木を愛する会の浜田嘉夫会長(62)は「公会堂はかつて旅芸人が芝居をして盛り上がった場所。集落以外の人にも積極的に利用してもらい、にぎわいの場にしたい」と意気込む。

 市文化財室の金子羊二室長は「利用を促進し、観光客らに歴史的な価値を周知させる取り組みをしてほしい」と話していた。

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