福井藩の米国人教師グリフィスを中心とした郷土の歴史が学べ、まちなか散策の拠点にもなる「福井市グリフィス記念館」が10日、福井市中央3丁目の桜橋北詰近くにオープンする。明治初期の独創的な建物が、通称浜町界隈(かいわい)に新たな彩りを添えている。
9日、施設が報道陣に公開された。福井初の洋風建築であるグリフィス邸を再現した「グリフィス館」は木造2階建て延べ134平方メートル。功績や福井藩初の留学生日下部太郎との縁を通じた国際交流の歴史などを紹介している。「しゃべる肖像画」や、グリフィスが由利公正に送った手紙や著作(いずれも複製)なども展示されている。
「おもてなし館」は休憩スペースを備える。催しなどに使用できる「にぎわい広場」にはグリフィスの死後、妻が市に寄贈した日時計(複製)が設置された。
10日午後5時半からオープニングセレモニーがある。10~12日はライトアップされ、午後8時半まで開館を延長。通常は年末年始を除く午前10時~午後7時まで開館する。