鉄道ジオラマに見入る入館者

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敦賀港に巨大鉄道ジオラマ 赤レンガ倉庫が開館

福井新聞(2015年10月15日)

 福井県敦賀市金ケ崎町の国登録有形文化財、敦賀赤レンガ倉庫が14日、巨大鉄道ジオラマと地元食材のレストランなどを備えた敦賀港周辺の観光商業施設としてリニューアル開館し、市民や県外から訪れた観光客らでにぎわった。

 倉庫前で行われたオープニングセレモニーには渕上隆信市長や西川知事ら関係者約60人が出席。開館を待ちわびた大勢の市民らも詰めかけた。

 渕上市長は「建設110周年の今年、新たな施設に生まれ変わった。『人道の港敦賀ムゼウム』などと連携し、敦賀の魅力を全国に発信できると確信している」とあいさつした。敦賀市鉄道応援隊に鉄道ファンのタレントら4人を委嘱。出席者が一斉に風船を飛ばし開館を祝った。

 オープン直後はジオラマ館の入場が制限され、館外に長蛇の列ができた。同市新保、会社員田中康啓さん(47)は「ジオラマの大きさと精巧さに感動した。全国の鉄道ファンに対して訴求力があると思う」と感想を話した。バスツアーで訪れた愛知県犬山市の60代夫婦は「欧州への玄関口だった港町の歴史をもっと発信し、人が集まって街が活気づくといいですね」とエールを送った。

 赤レンガ倉庫は1905年に石油貯蔵倉庫として建設され、南北2棟ある。2003年に市所有となり、昨年6月に耐震工事に着手。北棟に、国際都市として栄えた港町敦賀の街並みを再現した国内最大級の鉄道ジオラマ(全長約27メートル)を設置、南棟にはイタリア料理などの3店が出店した。

 ジオラマ館の入館料は中学生以上400円、小学生以下200円(3歳未満無料)。

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