新潟市で活躍する能面師吉川花意さんと、吉川さんが主宰する「面怡(めんい)会」のメンバーによる能面などを集めた作品展が14日、糸魚川市の青海総合文化会館で始まった。面の細かな造作や多彩な表情を間近に見ることができる。
市内の上路地区が舞台とされる能「山姥(やまんば)」が24日に糸魚川市民会館で上演されるのに合わせ、市が企画した。期間は18日まで。
会場には山姥をはじめ、若い女性の小面や増女、翁(おきな)といった能や狂言の面など49点が並ぶ。吉川さんは同市能生の能生白山神社で開かれる春季大祭の舞楽に使われる面も手掛けており、舞楽の面も展示されている。山姥の演能の様子や上路地区の見どころを紹介するコーナーもある。
糸魚川市の川原正さん(75)は「独学で能面などを作っているが、勉強になる。彫りの深いところがすごい」と話していた。
24日の演能「山姥」は市民会館で正午開演。前売り3千円(当日500円増し)、高校生以下無料。問い合わせは市民会館、025(552)5900。