フナとご飯を漬け込む漁協組合員。鮨鮒祭りでは200人分の試食を用意する=昨年10月

フナとご飯を漬け込む漁協組合員。鮨鮒祭りでは200人分の試食を用意する=昨年10月

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「ふなずし」味わって 諏訪湖漁協、17日祭り

信濃毎日新聞(2015年10月16日)

 諏訪湖漁協(諏訪市)は17日午前10時から、諏訪市渋崎の漁業センターで「鮨鮒(すしぶな)祭り」を開く。諏訪湖産の産卵前の子持ちフナを塩漬けし、ご飯と共に3年間乳酸発酵させて作った保存食「ふなずし」の試食がある。11月下旬から発送するふなずしの予約販売も受け付ける。

 ふなずしは江戸時代に高島藩が幕府へと献上した記録が残る伝統食。フナの内臓やエラを取り除き、ご飯と一緒にたるに詰める。たるには発酵を促すわら縄や雑菌の繁殖を防ぐ塩水を入れて熟成させている。当日は試食用として、薄く切ったふなずしを約200人分、諏訪湖産のコイを使ったこいこくとワカサギの甘露煮をそれぞれ約300人分用意する。

 予約販売するふなずしはフナの大きさなどにより2000〜7500円。予約者を対象にした抽選会もあり、船上でのワカサギ釣り招待券(ペア7組)などが当たる。漁協の藤森貫治組合長(71)は「発酵食のふなずしは体にも良い」とPRしている。

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