石井知事(左から2人目)らが除幕した巴御前石碑=JR福光駅前

石井知事(左から2人目)らが除幕した巴御前石碑=JR福光駅前

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正しい義仲像を未来へ 南砺で全国大会開幕

北日本新聞(2015年10月18日)

 平安末期に活躍した武将、木曽(源)義仲と、そのパートナーとして共に戦った巴(ともえ)御前の再評価に取り組む全国グループによる全国大会が17日、南砺市福光地域で始まった。「正しく、新しい義仲・巴像を築く」などの大会宣言を採択し、武家社会到来の扉を開いた英雄の魅力をアピールした。

 富山のほか、義仲生誕地の埼玉、巴と共に過ごした長野、義仲終焉(しゅうえん)の地・滋賀など8県の21グループでつくる「木曽義仲・巴ら勇士讃(たた)える会」(会長・原久仁男長野県木曽町長)が開き、11回目。南砺市福光地域は、巴御前が最期を迎えた地とされ、全国大会開催は初回の1999年などに続き、3回目となる。

 福光中央会館で開かれた開会セレモニーには、関係団体メンバーら約250人が出席。得能康生大会長と讃える会の原会長が「関係自治体や団体の連携で、義仲・巴の素晴らしい魅力を発信したい」とあいさつした。来賓の石井知事、山田俊男、柴田巧両参院議員、田中市長が祝辞を述べた。大会宣言には「正しい義仲像」のほか、2人を題材としたドラマ実現などを盛り込んだ。

 JR福光駅前では、桜井小矢部市長らが加わり、巴御前石碑の除幕式があった。石碑は烏帽子(えぼし)のような形で、高さ2・5メートル、幅1・5メートル。「巴御前終焉の地」の文字は、石井知事が揮毫(きごう)した。巴塚公園で、巴忌法要もあった。

 巴御前を題材にした著作がある作家、諸田玲子さんが講演し、義仲や巴をめぐる新史料から新たな人物像が浮かび上がる可能性を指摘した。

 ゆかりの自治体でつくる「義仲・巴」広域連携推進会議も開かれ、神奈川、滋賀の両県と滋賀県内3市町の加入を承認。構成団体は富山、長野、石川、埼玉、滋賀、神奈川の計40自治体となった。

 18日は小矢部市の埴生護国八幡宮や倶利伽羅古戦場を視察し、閉会する。北日本新聞社共催。

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