見る角度で合掌造りの外観と骨組みに絵柄が変化する世界遺産20周年記念のしおり=南砺市菅沼

見る角度で合掌造りの外観と骨組みに絵柄が変化する世界遺産20周年記念のしおり=南砺市菅沼

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合掌の構造をしおりに 菅沼世界遺産保存組合

北日本新聞(2015年10月19日)

 南砺市菅沼合掌造り集落(上平)の菅沼世界遺産保存組合(西満組合長)は、世界遺産登録20周年記念として、見る角度で合掌造り家屋の外観と内部の骨組みに絵柄が切り替わる「レンチキュラー」のしおりを3千枚作った。

 しおりを手で動かすと「柱と梁(はり)からなる1階土台部の軸組み」「軸組みとその上に載る合掌屋根の小屋組み」「茅(かや)をふいた合掌造り全景」と立体的な3種類の絵柄に次々と変わり、家屋の構造がひと目で分かる趣向になっている。

 東京の設計会社がレーザー光線を使い、集落内の「五箇山民俗館」の1万5千カ所を測量して作ったコンピューターグラフィックス(CG)を使用した。デザインに世界遺産登録20周年記念のロゴマークもあしらった。

 同組合は「しおりを手に実際の合掌造りを見てもらえば先人の知恵が詰まった建物の仕組みがより分かると思う。節目の年に集落を訪れた記念品にもしてほしい」という。

 しおりは集落内の土産店、飲食店で1枚400円で販売している。

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