梶田さんのノーベル賞受賞決定に沸く町内を散策する参加者=岐阜県飛騨市神岡町

梶田さんのノーベル賞受賞決定に沸く町内を散策する参加者=岐阜県飛騨市神岡町

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祝賀ムードの神岡散策 ノーベル街道ウオークツアー

北日本新聞(2015年10月19日)

 ノーベル賞受賞者にゆかりのある国道41号沿線の名所を歩く「ぶり・ノーベル街道ウオークツアー2015」が18日、岐阜県飛騨市神岡町であった。東京大宇宙線研究所長、梶田隆章さん(56)のノーベル物理学賞受賞が決まり、祝賀ムードに包まれた町内を約150人が散策した。

 ノーベル街道は、富山市から岐阜県高山市に至る国道41号の全長約90キロのルート。沿線ゆかりのノーベル賞受賞者はこれまで、医学生理学賞の利根川進さん、化学賞の白川英樹さん、田中耕一さん、物理学賞の小柴昌俊さんの4人がおり、新たに富山市長附(大沢野)に自宅がある梶田さんが加わった。

 今回のツアーには梶田さんの受賞決定が報じられた直後から、申し込みが相次いだ。梶田さんの研究拠点「スーパーカミオカンデ」がある神岡町は、各所に受賞を祝うポスターやのぼりが掲げられ、祝賀ムード一色。参加者はみこしが特別公開された大津神社や、神岡城など約6キロのコースを巡った。

 砺波南部小1年の北島想大君(7)=砺波市苗加=は「町のみんなが喜んでいるのが伝わってくる」と笑顔。10回以上ツアーに参加している氷見市伊勢大町の主婦、橋野和江さん(75)は「梶田さんの受賞で、ノーベル街道にさらに箔(はく)が付いた」と喜んだ。

 ツアーは富山商工会議所、神岡商工会議所、国交省富山河川国道事務所、富山県、富山市、飛騨市、北日本新聞社などでつくる実行委員会主催。年3回実施している。次回は11月3日で、富山市細入地域を歩く。

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