シンポジウムで発言するキリアックさん(左)や串田さん(左から4人目)ら=24日、松本市

シンポジウムで発言するキリアックさん(左)や串田さん(左から4人目)ら=24日、松本市

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松本で「歌舞伎フェス」開催を 地域づくりシンポ

信濃毎日新聞(2015年10月25日)

 演劇による地域づくりについて考えるシンポジウム「国際演劇祭による地域社会へのインパクト」が24日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれた。6月に同館制作の「スカパン」を上演したルーマニアのシビウ国際演劇祭の総監督コンスタンティン・キリアックさんら6人がパネル討論。同館の串田和美芸術監督は、海外からも観客が訪れるような「歌舞伎フェスティバル」を松本で将来開きたいとの意欲を語った。

 串田さんは、歌舞伎フェスについて「世界の人がわざわざ日本に行ってみようと思うには、日本らしいフェスにしないといけない」と強調。ルーマニアの演出家シルビウ・プルカレーテさんは、歌舞伎について「普遍的な人間性を見いだすことができる」とし、「歌舞伎を基に新たなパフォーマンスをつくり、いつか松本に招いてもらえたら光栄」と述べた。

 一方、キリアックさんはシビウ国際演劇祭について紹介し、「質が高く、市民に訴える公演を屋外で催すことで、町の人や観客(の演劇に対する見方)を変えることができる」と説明。松本市で2年に1度開いている「信州・まつもと大歌舞伎」の実行委員会の下部組織「市民活動委員会」の青山織人委員長は「(松本らしさが加わった)『おらがまちの歌舞伎』をつくることが大切」と話した。

 シンポジウムは、文化庁と松本市、市芸術文化振興財団の主催で、市民ら約100人が聞いた。25日午後2時からは、市民芸術館でキリアックさんが主演、プルカレーテさんが演出した舞台「オイディプス」を上演する

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