「遠州軍」に勝ち喜びを爆発させる「信州軍」

「遠州軍」に勝ち喜びを爆発させる「信州軍」

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信州軍、勝ったぞ 飯田―浜松境「国盗り綱引き」

信濃毎日新聞(2015年10月26日)

 飯田市南信濃と浜松市水窪町境の兵越(ひょうごし)峠で「信州軍」と「遠州軍」に分かれてそれぞれの住民らが綱を引く29回目の「峠の国盗(と)り綱引き合戦」は25日開き、信州軍が2年ぶりに勝利した。南信濃の有志らでつくる「信州遠山郷綱引隊」などで構成する信州軍は雪辱を果たして大喜びだった。成績は信州軍の16勝13敗。勝てば「国境」が相手側に1メートル入るため、国境は遠州軍側に3メートル入った場所になった。

 10人ずつの3本勝負で、綱を2メートル自軍側に引いた方が勝ち。今年は信州軍が立て続けに2本取った。

 1本目は一進一退の展開で、同綱引隊長の野竹秀範さん(52)が30秒経過するごとに時間を読み上げると、選手たちは気を引き締め重心を低く保って引き続けた。2メートルを超えてはいなかったが信州軍側に寄っており、優勢勝ち。2本目は信州軍が終盤に一気に綱を引き、勝利した。

 選手は遠州軍20人に対し、信州軍は11人。野竹さんは重心を低くできたことなどの勝因を挙げ「人数が少ない中でよく戦った」とねぎらった。初めて出場した飯田市和田小学校講師の林久寿さん(26)「子どもたちにいい報告ができそうだ」と喜んでいた。

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