にぎわう会場で気仙沼産のサンマを焼く人たち

にぎわう会場で気仙沼産のサンマを焼く人たち

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今年最後の伊那「朝マルシェ」盛況 気仙沼から感謝のサンマも

信濃毎日新聞(2015年10月26日)

 伊那市の中心市街地の広場「セントラルパーク」で25日、朝採り野菜や作りたての朝食を提供する「いなまち朝マルシェ」があった。商店街や農家の有志でつくる実行委員会が6月から月1回開き、今年はこの日が最後。「収穫祭」として宮城・気仙沼産のサンマ500匹の販売や音楽ステージもあり、若者や親子連れなどでにぎわった。朝マルシェは来年も続ける予定だ。

 市内の有機野菜農家がキャベツやルッコラなどを並べ、来場者はコーヒーやオムレツなどを味わった。信州大大学院農学研究科1年の土屋萌(めぐみ)さん(23)は焼きたてのサンマやりんごケーキを食べ、「朝からぜいたく」と笑顔だった。

 サンマは、東日本大震災後に宮城県気仙沼市出身者らで結成したグループ「リアス気仙沼」が販売した。伊那市に嫁いだ女性も加わっているという。内海裕里江さん=仙台市=(33)は、震災後に伊那市から多くのボランティアが被災地を訪れたことを感謝し、「伊那の人への恩返しの気持ち」と語った。

 朝マルシェは、「自然と共に生きて心を豊かにするライフスタイル」を提案したいと始まった。実行委事務局の平賀裕子さん(52)は「こんなにも共感してくれる人がいたと感じた」と手応えを話していた。

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