福井県あわら市の金津創作の森で24日、企画展「森からはじまる物語」(福井新聞社後援)が始まった。北陸ゆかりの作家3人が、森をモチーフにした平面作品や立体作品など三者三様の約20点を披露している。
福井市出身の彫刻家角文平さん(37)、金沢市の画家眞壁陸二さん(44)、金沢美術工芸大出身の現代美術作家佐々木愛さん(39)=大阪府=が出品した。
角さんの「空中湖」(高さ183センチ、幅・奥行き600センチ)は、重機をイメージさせるキャタピラーから伸びた金属の棒に支えられ、8艇のボートが空中に浮かんでいる立体造形。人工的に造られた自然への疑問が作品に込められている。
佐々木さんの「Inner forest 内なる森」は砂糖と卵白でつくったロイヤルアイシングで、空想の森を装飾的に描いた。白い壁に囲まれた空間に制作しており、鑑賞していると甘い香りが漂ってくる。
眞壁さんは、木々のシルエットを描いた板をパッチワークのように貼り合わせた平面作品を披露。屋外には小屋を模した立体作品も展示した。
同展は12月6日まで(11月23日を除く月曜と同24日休館)。一般600円(高校生以下無料)