「所望(しょもう)」と呼ばれる祝儀を受けた際に披露する演技で草履を空高く投げる大名行列の役者たち

「所望(しょもう)」と呼ばれる祝儀を受けた際に披露する演技で草履を空高く投げる大名行列の役者たち

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南信州の魅力、都心沸かせる 「銀座NAGANO」1周年

信濃毎日新聞(2015年10月27日)

 25日に開いた東京・銀座の「銀座NAGANO」のオープン1周年記念イベントでは、飯田市で来年3月25〜27日に開く7年目に一度の「飯田お練りまつり」の主要な出し物の一つ「大名行列」が披露されたほか、もう一つの主要な出し物「東野大獅子」の獅子頭も展示された。市街地のりんご並木で取れたリンゴの配布や喜久水酒造(飯田市)のたる酒も振る舞われ、南信州の魅力をPRした1日となった。

 銀座NAGANO2階では同市の東野大獅子保存会が約30キロある先代の獅子頭や、獅子を操る「宇天王(うてんのう)」の面や衣装を展示。県外での展示は今回が初めてで、保存会員が、獅子舞はほろの長さが25メートルある大きな屋台獅子であることなどを説明した。保存会長の平沢忠雄さん(63)は「飯田には素晴らしい獅子舞がたくさんあることを多くの人に知ってもらえた」と話した。

 大名行列の披露では、約30メートルの長さの行列を大勢の見物客が囲んだ。大名行列を伝承する本町三丁目大名行列保存会の伊坪弘年会長(68)は「天気に恵まれ、無事に公演できた。興味を持って見てもらえたので、お練りまつりのよいPRになった」と話す。

 県によると、25日の銀座NAGANOの来場者は、過去最多の6027人。熊谷晃所長(54)は「南信州の風土や文化を伝えるいい機会になった」と話していた。

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