ワインボトルに詰めた「小滝米」=都内の銀座NAGANO

ワインボトルに詰めた「小滝米」=都内の銀座NAGANO

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ワインの瓶詰め「小滝米」 栄村の被災集落、銀座の子供服店が協力

信濃毎日新聞(2015年10月27日)

 2011年3月の県北部地震で被災した下水内郡栄村小滝集落が、米作りを通じて地域活性化につなげようと、地元産の「小滝米」をワインボトルに詰めて商品化した。商品企画や販売に協力したのは、東京・銀座の高級子供服店「ギンザのサヱグサ」。おいしさに感激した社長の三枝亮さん(47)が協力を申し出て、本格販売を始めた。今季は計1万本の販売が目標だ。

 小滝集落は17戸全てが被災。13戸に減少した震災後は、住民が結束して地元産米の販路拡大や知名度向上に力を入れたが、思うように売り上げは伸びていなかった。

 三枝さんは昨年6月、顧客の子どもたちに自然体験をさせる事業で栄村を訪れ、小滝米の存在や集落の取り組みを知った。ほんのりとした甘みや、冷めても味が落ちない特長に「こんなおいしい米があるのかと感動した」。復興に向けた住民の気概にも押され、支援を申し出た。

 「子ども服販売で培ったマーケティングなどの知識を生かしたい」と考案したのが、米の瓶詰めだ。ワインのような斬新なパッケージで贈答需要などを見込み、昨年秋に千本を都内などで試験販売し、完売した。今季から本格生産を始めた。生産のほか、瓶詰めやラベル貼りなども担当する小滝地区は、今年7月に全13戸の住人で合同会社を設立した。

 瓶詰の商品は3種用意し、インターネットなどで販売。主力の「コタキホワイト」(税込み2160円)、新米時期限定の「コタキヌーボー」(同)、栄村の他集落の米をブレンドした「コタキフレンド」(同1728円)があり、いずれもコシヒカリ。それぞれワインのようなラベルに米の品種、精米年月日などが表示されている。

 三枝さんはこれまでに、東京・銀座の県情報発信拠点「銀座NAGANO」で商品を披露。小滝の住民8人とともに来場者に小滝米を振る舞った。合同会社代表の樋口正幸さん(57)=栄村=は「三枝さんのおかげで、集落みんなの思いがすばらしい商品になった」。

 三枝さんは「この年になって新しいふるさとができたようでうれしい。困難なこともあるだろうが、栄村のみなさんと協力して乗り越えたい」と話している。

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