英国製レール支柱の前で石塚正英理事長(右)から認定証書を受け取る嶋津忠裕社長=上越市

英国製レール支柱の前で石塚正英理事長(右)から認定証書を受け取る嶋津忠裕社長=上越市

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高田駅支柱文化遺産に くびき野ヘリテージ認定 明治時代のレール再利用

新潟日報(2015年10月28日)

 上越市のNPO法人「頸城野郷土資料室」(石塚正英理事長)は27日までに、生活に根ざした上越地域の文化遺産「くびき野ヘリテージ」の第10号にえちごトキめき鉄道高田駅の英国製レール支柱を認定した。

 英国製レールは鋼鉄製で、新潟県内で初めて鉄道が通った1886(明治19)年8月15日、直江津-関山間に敷かれた。その後、明治時代後半に高田駅舎の支柱として再利用された。さびないよう塗装などを繰り返し、現在でも上下線の支柱の約半数で使われている。

 支柱1本につき2本のレールを使い、Y字のアーチ状に曲げている。表面には製造した英国の企業名が刻字されている。支柱の1本は「県鉄道発祥の地」と記されている。

 高田駅で開かれた認定式で石塚理事長がえちごトキめき鉄道の嶋津忠裕社長に認定証書を手渡した。石塚理事長は「国鉄、JR、トキ鉄と変遷した中で今に残っている。非常に重要」と評価した。嶋津社長は「日本の鉄道の歴史を伝える素晴らしいものが高田駅にある。大切に残していきたい」と話した。

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