飯山市の信州いいやま観光局が31日、北陸新幹線(長野経由)飯山駅を起点に紅葉や温泉、伝統工芸などに触れながら地域を自転車で巡る催し「秋の自転車散走(さんそう)体験会」を開く。同観光局は「自転車のスピードだから楽しめる風景、魅力がある」とPR。コースは自転車愛好団体が設定しており、住民を交えて自転車を通じたまちづくりにつなげたい考えだ。
4コースあり、全長は6〜18キロ。「寺町いいやま紅葉の寺巡り&フォト散走」(6キロ)のコースは、県史跡の正受庵をはじめ紅葉の見頃を迎えた市内の寺や菓子店などを回る。同市の観光ガイド「ふるさと案内人」が寺の歴史などを説明する。「飯山線輪行」(13キロ)と銘打ったコースは、JR飯山線沿いを走り、市内にある湯滝温泉に行く。
「親子でマウンテンバイクサイクリング」(13キロ)は、同市の長峰スポーツ公園や道の駅「花の駅千曲川」などを回る。「クラフトマンシップ散走」(18キロ)のコースは、「平成の名水百選」に選ばれた木島平村の湧き水「龍興寺(りゅうこうじ)清水」を目指し、同村の「内山手すき和紙体験の家」で紙すきを体験する。
コースは県内の自転車愛好家でつくる「散走が楽しい地域を拓(ひら)く会」が下見などをして決め、当日は会のメンバーらが参加者に同行する。副会長の松山周世さん(30)=飯山市飯山=は、「飯山は自然豊かで気持ち良く自転車に乗れる地域。イベントを通じて自転車の楽しさを広めていきたい」と話している。
催しは午前9時、同観光局が飯山駅1階で運営する「信越自然郷アクティビティセンター」に集合。同10時〜午後2時半に自転車でコースを回る。参加料は昼食代や飲み物代として大人千円、小学生以下500円。同センターでは普段、自転車の貸し出しをしており、この日の参加者には500円で貸し出す。申し込み、問い合わせは同センター(電話0269・62・7001)へ。