岡谷市、塩尻市、上伊那郡辰野町でつくる塩嶺王城（えんれいおうじょう）観光開発協議会は１１月２８日、３市町にあるワイナリーや酒蔵、みそ醸造会社を徒歩や電車で巡るモニターツアーを初めて開く。製造業の現場を観光に生かす「産業観光」の取り組みの一環で、今回は「発酵食品」をテーマに据えた。参加者の反応を参考にし、来年度から本格的にＰＲしていく。

　協議会は２０１３年度、３市町の精密や食品製造工場の生産ラインを見学するツアーを初めて試行。見学を受け入れている３０社を載せたパンフレットを作った。１４年度は産業観光の先進地とされる富山市を視察し、製薬や薬膳といった地域産業を生かした観光施策を学んだ。本年度は、３市町に多い発酵食品の製造現場に着目した。

　当日は塩尻市のＪＲ塩尻駅前を出発し、約６キロのウオーキングを兼ねて市内の信濃ワインを訪問。ワイナリーを見学し試飲する。塩尻駅から辰野町の辰野駅に電車で移動。町内の小野酒造店を訪ね、日本酒「夜明け前」を味わう。その後、岡谷市の岡谷駅に移動し、市内の喜多屋醸造店でみそ造りを体験する。

　２０歳以上対象で定員２０人。参加費１５００円。申し込みは１１月２０日までに事務局の岡谷市商業観光課（電話０２６６・２３・４８５４）へ。