3年目を迎える上越市大潟区の芸能祭「白の器」のポスター

3年目を迎える上越市大潟区の芸能祭「白の器」のポスター

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芸能の祭典「体験」前面 有志主催3年目 31日開幕 上越・大潟区

新潟日報(2015年10月30日)

 上越市大潟区の文化祭「大潟芸能の祭典『白の器』」が31日、11月1日の開催で3年目を迎える。4年前までは芸能発表会として地元の文化協会が主催してきたが、高齢化などを理由に解散。新たに住民グループや有志が一からつくってきた。今年は狂言の体験やライブペイントといった体験型ワークショップを初めて開き、芸能の裾野を広げようと意気込んでいる。

 住民団体「まちづくり大潟」や各芸能団体でつくる実行委が主催する。会場は大潟町中学校体育館・武道館。31日の「狂言ワークショップ公演」では人間国宝野村万作さん率いる「万作の会」から講師を招き、狂言の動きを体験する。

 1日は上越市に伝わる民俗芸能「八社五社(やしゃごしゃ)」やフラダンスのワークショップがある。芸能団体のステージ発表には14団体が出演する。

 同区では2012年に大潟文化協会が解散。長く続いた芸能発表会も廃止が危ぶまれたが「文化活動の張り合いをなくしてはいけない」と13年に実行委が事業を引き継いだ。タイトルの「白の器」は「真っさらな気持ちでいろいろなものを取り入れよう」との思いを込めたという。

 実行委の細井雅明さん(60)は「高齢化が進む中、芸能を発表するだけでは参加者が減っていく。若い世代も気軽に芸能の世界を体験し、楽しめる祭りにしたい」と話している。

 狂言ワークショップは31日午後2時開演。参加費800円(中学生以下無料)で先着100人。その他のワークショップは無料で、1日午後1時15分~3時45分。申し込み不要。問い合わせはまちづくり大潟、025(534)6810。

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