西郷孤月の代表作「春暖」(左)などが展示される作品展「橋本雅邦と幻の四天王」

西郷孤月の代表作「春暖」(左)などが展示される作品展「橋本雅邦と幻の四天王」

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「橋本雅邦と幻の四天王」 31日から松本市美術館

信濃毎日新聞(2015年10月31日)

 明治時代に近代日本画の礎を築いた画家たちの作品展「橋本雅邦(がほう)と幻の四天王」は31日から松本市美術館で開く。東京美術学校(現東京芸大)で教授を務めた雅邦と、その弟子だった横山大観、下村観山、菱田春草(飯田市出身)、西郷孤月(こげつ)の作品を紹介。中でも旧松本藩士の家に生まれた孤月は、ほかの3人とともに「雅邦門下の四天王」とされながら次第に中央画壇から離れた。同館は「作品展を機にあらためて知ってほしい」としている。

 雅邦の弟子4人は友人同士で画家としてはライバル同士でもあり、美術団体「日本美術院」の創立に尽力。孤月は雅邦の娘との結婚生活がうまくいかなかったことなどで、徐々にほかの3人との間に距離ができたという。

 展示は時代を追って5人の作品を並べ、美術学校時代の習作や美術院時代の共作もある。孤月について研究する松本市民らでつくる「孤月会」の佐藤玲子さん(82)は、白いケシの花畑でまどろむ白馬を描いた孤月の代表作「春暖」について「この絵があったから、なんとか後世に名前が伝わったと思う」と話した。

 松本市美術館主催、信濃毎日新聞社など共催で11月29日まで(2、9、16、24日は休館)。入場料千円(高校・大学生、70歳以上の松本市民は600円)。展示の70点は同15日までの前期、17〜29日の後期で一部を入れ替える。ともに重要文化財の春草の「落葉」は前期、「黒き猫」は後期のみ。7日午後2時からは小川稔館長の記念講演(無料)があり、申し込みが必要。問い合わせは市美術館(電話0263・39・7400)へ。

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