サーカスを表現した日本チームの作品=ドイツ・ミュンヘン(冨士屋提供)

サーカスを表現した日本チームの作品=ドイツ・ミュンヘン(冨士屋提供)

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パンでサーカス 世界大会で初優勝

新潟日報(2015年10月31日)

 9月12~17日にドイツ・ミュンヘンで開かれたパン職人の世界大会「iba(イバ)カップ」で、冨士屋(新潟市中央区古町通6)の渋谷則俊社長(43)が参加した日本チームが、初優勝を果たした。渋谷社長は「地方のパン屋でも世界に挑戦するチャンスがあることを伝えたかった」と喜びを語った。

 大会は3年に1度開かれる「国際製パン・製菓機材総合見本市(iba)」で行われ、4回目。12カ国から2人1組で参加。日本からは国内予選を勝ち抜いた渋谷社長と、「ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ」(東京)でチーフを務める浅井一浩さん(33)の2人が出場した。

 今回のテーマは「サーカス」。パンの生地はあらかじめ決められた4種類を使う。制限時間は7時間で、味や見た目、作業の効率性などを総合的に評価する。日本チームは形や大きさの異なる約100個のパンを作り、劇場の中で動き回るゾウやピエロなどを生き生きと表現した。

 昨年11月にテーマが発表されてから、ほぼ毎日2人で連絡を取り合い、構想を練った。作品が決まると、制限時間内に作るためのトレーニングに励んだ。仕事を終えてから練習に取りかかり、気が付くと日付が変わっていることもあった。5月下旬以降、浅井さんが新潟に週1度来て、本番と同じ条件でトレーニングを重ねた。

 大会ではパン一つ一つのデザインにこだわり、より細かい作業を行った。渋谷社長は「作品を考えるのは大変だったが、制限時間内に作ることはもっと難しかった」と話す。作品全体のボリューム感やテーマ性、香りにこだわった繊細な作業が評価された。

 渋谷社長は「練習は大変だったが、表彰式で『終わった』という安堵(あんど)から泣いた。お客さんが優勝を喜んでくれてうれしい」と笑顔で話した。

 30日、新潟市役所を訪れ篠田昭市長に優勝を報告した渋谷社長は「新潟のパン製造業界はレベルが高い。世界のコンテストに挑戦してほしい」と期待していた。

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