高齢者や障がいのある人を電気自動車で立山町の称名滝付近まで「おもてなし送迎」する事業が31日始まり、県内外の25組が念願の絶景を満喫した。1日まで。
称名滝に行くには普段、称名平の駐車場から滝見台までの上り坂を歩かねばならず、高齢者らには「行きたくても行けない場所」だった。送迎のニーズを把握しようと、町などが国の補助を受け事業を企画。立山一帯の自然環境保護に力を入れていることから、電気自動車を使用した。
この日は電気自動車4台で、称名平から称名滝手前の飛龍橋まで約800メートルを送迎。参加者は残り約300メートルを同伴者らと歩き、迫力あふれる大瀑布(ばくふ)を間近で堪能した。「障がいがあり来られないと思っていた」、「足腰が弱っており送迎はありがたい」などの声が聞かれた。
町は参加者や周囲の通行者にアンケートを取り、ニーズを探る。1日の応募受け付けは既に終了している。