第50回展記念賞に選ばれた森川さん(左)の解説で、院展大賞作を鑑賞する来場者=県民会館美術館

第50回展記念賞に選ばれた森川さん(左)の解説で、院展大賞作を鑑賞する来場者=県民会館美術館

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第50回記念「日本北陸書道院展」開幕 県民会館

北日本新聞(2015年11月2日)

 書の全国公募展「日本北陸書道院展」が1日、県民会館で開幕した。ことしで50回を迎えた記念展。一般部や教育部(高校生以下)の秀作2千点をはじめ、同院と交流のあった書道界の巨匠の作品をそろえ、節目を華やかに彩っている。3日まで。日本北陸書道院、北日本新聞社主催。

 書道院は1966年に発足。書のあり方を考え、鑑賞者と交流する場として書道院展を開き、今回は一般部の約500点と、教育部の約1500点を展示した。

 第50回展記念賞に選ばれた森川巨邨さん(富山)の「洲」は、豪快な運筆びが光る大字書。院展大賞は石田早織さん(小矢部)、坂田睦水さん(同)、砂子田如柳さん(富山)、武原白汀さん(同)、田中青哉さん(同)、米川碧翠さん(千葉)の6人が受賞。それぞれ漢詩や和歌などを題材に、潤滑自在の筆さばきを見せた。

 青柳志郎理事長は、仏教語の「拈華微笑(ねんげみしょう)」を出品。書道界の巨匠を紹介したコーナーには、中央書壇で活躍した故手島右卿さん、故金子鴎亭さん、日本北陸書道院を創設した故青柳石城さんら8人の作品が並んだ。

 富山市の富山電気ビルでは、一般部の表彰式があり、青柳理事長は「支えていただいた皆さんに感謝している。日本文化の根幹をなす書の振興に努めたい」とあいさつ。引き続き行われた祝賀会では、島北日本新聞社専務と寺林副知事が祝辞を述べ、高木繁雄北陸銀行特別顧問の発声で乾杯。歌手のペギー葉山さんが歌声を披露した。

  

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