和太鼓グループが演奏を披露する「信州上田真田太鼓サミット」が3日、上田市の上田城跡公園の櫓(やぐら)門前で開かれた。同市を含む真田氏ゆかりの地から3団体が参加し、演奏を通じて交流を深めた。
市内の「信州上田真田陣太鼓保存会」と商工団体などでつくる「信州上田まつり実行委員会」が主催し、6回目。当初、戦国武将・真田幸村(信繁)が主役のNHK大河ドラマ実現を目指して始まり、毎回、上田市と周辺の和太鼓グループを招いている。
今回は信州上田真田陣太鼓保存会のほか、市内の「信州真田六文銭太鼓保存会」と群馬県東吾妻町の「上州吾妻岩櫃(びつ)太鼓」の3団体、総勢約50人が参加。六文銭太鼓保存会は「砥石(といし)攻め」など2曲、岩櫃太鼓は「鶴の舞」など3曲、陣太鼓保存会は「真田丸」など3曲を演奏した。
陣太鼓保存会は演奏中、戦場で名乗りをあげる真田幸村や鉄砲隊の銃撃などを再現。訪れた人たちが写真や動画に収めていた。
大河ドラマは実現し、約2カ月後に「真田丸」の放映が始まる。盛り上がる演奏を見た市内の公務員小林歩さん(26)は「練習の成果と本気の気迫を感じた」と話していた。