長野市大岡の慶師（けいし）集落で有機無農薬の野菜や米、雑穀などの料理を味わえる「のらｃａｆｅ」が７月に開店し、豊かな自然に魅せられた人たちが集っている。カフェは２００４年に埼玉県からＩターンし体験型農場「農楽里（のらり）ファーム」を営む遠藤夏緒さん（５１）が始めた。遠藤さんは「大岡の自然の美しさを体感できる場にしていきたい」と意気込んでいる。

　カフェは、明治時代の牛小屋を解体移築してつくった。４日は地元や中野市などから６人が訪れ、大岡在住のヨガ講師伝田晃子さん（４２）の指導でヨガを楽しんだ後、カフェへ。遠藤さんが近くの畑で栽培した十数種類の野菜のサラダなどを味わうと、「おいしい」と笑顔が広がった。

　大岡に来るのは３回目という田中まみさん（２５）＝軽井沢町＝は「ここの野菜が好き。大岡に来るともやもやした気持ちが晴れる」と喜んでいた。