「信州味噌だんご」の試作を重ねる高橋さん

「信州味噌だんご」の試作を重ねる高橋さん

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小諸・柴又、和菓子でひとつ 「寅さんサミット」に合わせ4店共作

信濃毎日新聞(2015年11月5日)

 小諸市の「信州味噌」が製造したみそを基に、同市の和菓子店「風味堂」と、東京都葛飾区・柴又の和菓子店3店が団子やぼた餅を共作した。映画「男はつらいよ」シリーズの主人公「寅さん」の故郷柴又で7〜8日に開く第1回「寅さんサミット」の関連企画で、7日から風味堂と柴又の3店で売り出される。

 小諸が第40作「寅次郎サラダ記念日」(1988年公開)のロケ地になった縁による。寅さんの実家が団子店なのにもちなんだ。葛飾区の観光、商業関係者のサミット実行委員会から打診を小諸市商工観光課が受けた。

 協力を求められた風味堂5代目の高橋義英さん(43)が、信州味噌から提供を受けたみそをベースに砂糖を加え、「みその味わいを生かしながら、塩辛さを抑えた」たれを考案。同店はたれにくぐらせた「信州味噌だんご」を、7日から1本100円で販売していく予定。

 柴又の和菓子店は「亀家本舗」と「い志(し)い」が同じたれを使った団子とぼた餅を、「高木屋老舗」が信州味噌のみそで独自に作ったたれの団子を作った。小諸市によると、これらも継続的に販売される見通しだ。

 信州味噌社長の森健さん(68)は、寅次郎サラダ記念日のロケ隊に記念品を差し入れた。「(寅さんを演じた)渥美清さんも喜んでくれた」のが思い出で、「縁が得難いチャンスにつながった」と喜ぶ。高橋さんは「柴又のお店を訪ねた寅さんファンが、団子を通じて、小諸を観光したいと思ってくれればうれしい。地域の活性化につながってほしい」と期待している。

 サミットは、同シリーズが伝えた各地の「原風景を守り、育む」ことを目指し、帝釈天(題経寺)などで開く。ロケ地となった国内外12市町村の関係者がそれぞれの地域を語る。小諸市からは、寅さんと小諸の縁を発信する有志の代表で人力車夫の一井正樹さん(35)らが参加する。

 柴又とロケ地の共作は他に、熊本県南小国町の牛乳を使った菓子があるという。

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