上田市上田原のスポーツ自転車販売店「スポーツサイクルベレーニョ」が6日、地域のアウトドア情報を発信する同市中央2の「信州上田アウトドアビジターセンター」内で貸自転車業「上田レンタサイクルすずのや」を始める。地元ゆかりの戦国武将真田信繁(幸村)の生涯を描くNHK大河ドラマ「真田丸」の効果で増加が見込まれる観光客に、自らのペースで楽しめる移動手段としてスポーツ自転車を提案する。
ベレーニョ店主の大鹿真治さん(37)=本郷=らが「ママチャリじゃない自転車をもっと使ってほしい」と考え、スポーツ自転車の一種「ミキストミニベロ」15台を貸し出す。大鹿さんとすずのや店長の桜井克年さん(54)=古安曽=によると、一般の自転車に比べて安定性が高く、乗り心地も快適。小回りが利くため、市街地での運転にも向いているという。
赤、銀、薄クリーム色の3色があり、デザインは真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」や日本刀の刀身などを意識。グリップ部分に丈夫な「真田ひも」を巻くなど和風に仕上げた。
すずのやは利用者の希望に合わせてコースを提案するため、貸し出しは事前予約が必要になる。提案では一般的な観光名所のほか、現地で会える人や地元住民なじみの店なども紹介し、市民との交流を楽しんでもらう。「大河ドラマ終了後も、上田市を繰り返して訪れてもらうきっかけにする」(大鹿さん)狙いだ。
利用者には店オリジナルの観光スポットマップ(A4サイズの三つ折り)も配る。大鹿さんは「スポーツ自転車にはなかなか触れる機会がないと思う。いろいろな人に乗ってもらい、街行く人も自転車を見てほしい」としている。
営業時間は午前10時〜午後6時。料金は4時間1600円。15歳未満は18歳以上の同伴が、15〜17歳は親の同意が必要。利用当日は店頭で身分証を提示する。ホームページか電話(電話070・5078・8009)で予約する。