上田税務署管内の酒類販売店の一部が出資する上田小売酒販協同組合は11日、オリジナル吟醸酒「真田丸の里」を発売した。4月に発売した同名の特別純米酒に続く第2弾。同税務署管内の酒店や土産品店など約150店舗で扱う。地元ゆかりの戦国武将・真田信繁(幸村)の生涯を描くNHK大河ドラマ「真田丸」の放送開始を来年1月に控え、同協同組合は特別純米酒とセットで上田地域の日本酒をアピールしたい―と力を入れている。
酒類業組合法に基づく上田小売酒販組合が企画・立案した第1弾の特別純米酒は、当初500本の販売を想定していたが、すぐに増産。10月末時点で2千本を売った。この人気を受けて同協同組合が吟醸酒を造ることを決め、6月下旬から準備をしてきた。特別純米酒と同じ上田市内の酒造会社で千本を造り、売れ行きによっては増産する。特別純米酒とセットで箱詰めすることで、歳暮など贈答用としての利用を見込んでいる。
特別純米酒は真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」にちなんだ赤い瓶とラベル。今回の吟醸酒は、特別純米酒とセットで販売することを想定して黒い瓶とラベルのデザインにした。ラベルには「真田○(まる)ノ里」と表記した。上田小売酒販協同組合理事長の大久保孔夫(ただお)さん(73)=上田市中央5=は「すっきりした、切れのいい味。40度くらいの燗(かん)酒でも楽しめる。赤と黒のデザインは、幸村と父の昌幸を連想させる」と話している。
吟醸酒は1本720ミリリットルで1500円(箱入りは100円増し)。特別純米酒と2本セットで3300円(箱入り)。