太いケヤキを梁に使い、完成した雁木=11日、上越市戸野目

太いケヤキを梁に使い、完成した雁木=11日、上越市戸野目

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保阪邸に雁木趣増す 梁は樹齢200年のケヤキ 21~23日公開、野菜市 上越

新潟日報(2015年11月12日)

 大地主として知られた上越市戸野目の保阪邸で、古木を使った「雁木(がんぎ)」が完成した。21~23日の3日間、邸内が一般公開されるのに合わせて地元産の野菜を販売するマルシェ(市場)のために作った。保阪邸の当主らは「散歩がてらに気軽に立ち寄ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 雁木は母屋の脇に作られ、長さ約8メートル、幅約1・8メートル。県の「にいがたの名工」に認定された市内在住の大工、山岸芳治さん(57)が施工した。

 梁(はり)には、古民家の梁として使われていた樹齢200年ほどとされるケヤキの曲がり木を再利用した。公開される母屋は105年前の1910(明治43)年、道具蔵は270年ほど前に建てられた。

 山岸さんは「趣のあるケヤキと深い歴史が刻まれた建物との調和を楽しんでほしい」と話す。

 マルシェでは、住民有志が地元産のキノコやサトイモ、ショウガ、新米を販売し、来訪者との交流を楽しむ。23日午後5時には、道具蔵で平均年齢61歳の男性バンド「エバーグリーン」のジャズコンサートがある。先着50人で入場料2千円。

 保阪邸12代当主の保阪洋子さん(62)は「雁木があれば雨や雪が降っても心配ない。マルシェやジャズなどを取り入れたので、若い世代の人たちにも足を運んでほしい」と話した。

 入場料は500円(お茶・お菓子付き)。問い合わせは保阪さん、080(5484)5725。

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