アロサウルスの複製全身骨格を見学する児童たち=13日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館

アロサウルスの複製全身骨格を見学する児童たち=13日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館

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新たな恐竜全身骨格が仲間入り 福井県立恐竜博物館14日から公開

福井新聞(2015年11月14日)

 福井県勝山市の福井県立恐竜博物館は展示品の充実に向け、大型肉食恐竜アロサウルスの実物全身骨格などの標本34点を購入した。13日に報道機関向けに内覧会を開き、展示の第1弾となるアロサウルスの複製全身骨格や復元模型など、新たに加わった恐竜の仲間たちを披露した。14日から一般公開する。

 同博物館が「バリューアッププロジェクト」と銘打って企画。博物館を運営する岡山県の会社「林原」から約2億7千万円で購入した標本34点を、2018年3月までに順次公開していく。大規模な標本の購入は09年の大型草食恐竜カマラサウルスの全身骨格以来となる。

 プロジェクトの第1弾では20点をお披露目。アロサウルス(ジュラ紀後期)は全長8メートルの複製全身骨格と全長5・8メートルの復元模型を並べて展示し、見比べることができる。ヨロイ竜のエドモントニア(白亜紀後期)の一種や草食恐竜ヘスペロサウルス(ジュラ紀後期)の複製全身骨格など県立恐竜博物館で初めて展示する種類もある。恐竜以外の標本では、長さ約1・8メートルの海生爬虫類(はちゅうるい)の頭骨や全長3・6メートルの魚類の全身骨格など、さまざまな複製、実物化石を展示する。

 13日は福井市宝永小の児童約40人が訪れ、研究員から説明を聞きながら見学した。竹内利寿館長は「新しい標本が加わりさらに充実した。残りの14点も今後楽しみにしてほしい」と話していた。

 第1弾は14日から来年5月8日まで、特別展示室で公開する。今後、アロサウルスの実物全身骨格を展示するほか、骨格の組み立て作業も公開する予定。

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