森市長(左)と懇談するイタリア食科学大の研究者ら=富山市役所

森市長(左)と懇談するイタリア食科学大の研究者ら=富山市役所

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ブレンド油開発スタート 伊の研究者富山市訪問

北日本新聞(2015年11月14日)

 「食」の専門家を養成するイタリアの食科学大の研究者らが13日、富山市を訪れ、同大と富山市によるエゴマとオリーブのブレンド油開発プロジェクトをスタートさせた。16日まで滞在し、富山大の研究者と意見交換するほか、市内のエゴマ農地を視察する。エゴマ油の健康効果とオリーブ油の風味を備えた油を開発し、富山の地域ブランドとして日伊の市場開拓を目指す。

 市と食科学大は5月に協力協定を結び、富山大とミラノ商工会油脂研究所を含め共同研究を行う体制を整えた。

 訪れたのは、食科学大のアンドレア・ピエローニ教授やガブリエラ・モリーニ准教授、同研究所のパオロ・ボンディオーリ氏ら5人の研究者。13日には森市長と懇談し、ピエローニ教授は「プロジェクトが地域の発展に貢献すると期待したい」と述べた。

 一行は、山田地域のエゴマ農地や大沢野地域で24ヘクタールの耕作放棄地を再生し、エゴマを作付けする事業の状況などを視察。研究者が開発に加わる富山大和漢医薬学総合研究所の門脇真所長とも懇談する。

 食科学大は、おいしいだけでなく、環境に優しいことなども掲げる「スローフード」を提唱する。市は「環境未来都市」の事業で展開するエゴマ栽培や6次産業化が、地域特性を生かしたスローフードの理念に合致するとアピールし、共同研究を加速させたい考えだ。

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