南砺市上平小学校6年生15人は13日、同市の世界遺産・相倉合掌造り集落(平)でごみを拾い、周辺道路を清掃した。児童は先月開かれた世界遺産登録20周年記念フォーラムで郷土学習の成果をステージ発表し、観光客増による環境悪化を五箇山の未来の課題の一つに挙げた。自分たちでできることから始めたいという思いと地域への感謝を込めて取り組んだ。12日には菅沼集落(上平)でも行った。
ごみ袋や竹ぼうき、熊手を持った児童は2班に分かれて集落を歩き、落ちているあめやガムの包装紙、ペットボトルなどを見つけて拾い集めた。ベンチの周辺や神社の境内では落ち葉のはき掃除をした。
相倉集落保存財団の辻清市郎事務局長と一緒に国道304号から集落につながる市道も清掃。道路脇にたまった落ち葉を集めて捨てた。
井並優空(ゆうだい)君は「思ったよりたくさんのごみが落ちていた。世界遺産を訪れた人にはしっかりごみを持ち帰ってほしい」と訴え、中田さくらさんは「地域のみんなで協力して掃除をする回数を増やしていけたらいい。これからもごみを見つけたらすすんで拾いたい」と話していた。