仮搬出が終わり、お披露目された上社御柱用材。木やり唄も行われた

仮搬出が終わり、お披露目された上社御柱用材。木やり唄も行われた

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並ぶ大木眺め壮観 上社の用材8本、辰野で披露

信濃毎日新聞(2015年11月15日)

 来春の諏訪大社御柱祭に向け、上伊那郡辰野町の横川国有林で切り出した上社御柱用材の仮搬出が終わり、仮搬出先の国有林の麓の複合施設「かやぶきの館」で14日、地元へのお披露目が始まった。町観光協会や地元区などが開いた催しには住民ら約200人が集まり、用材の大きさに感嘆の声を上げた。諏訪地方からは上社大総代ら氏子も駆け付け、木やり唄を披露した。

 用材8本は、同館入り口付近の空き地に、本宮と前宮の4本ずつに分けて置いた。それぞれには「本宮一之御柱」などと書かれた木札も付けられた。地元住民らは記念写真を撮り、大木が並ぶ壮観な様子を楽しんでいた。

 催しでは、諏訪、茅野市の木遣(きやり)保存会員が「清めたまえや山の神」などと木やり唄を披露。住民らも「よいさ、よいさ」と掛け声で応えていた。地元の信州辰野太鼓の演奏も花を添えた。

 お披露目には大総代らが用材伐採を受け入れた地元への感謝の気持ちを込めた。大社大総代会の牛山純緒議長(66)=茅野市=は「3年がかりの長い道のりで地元の協力は本当にありがたかった」と振り返った。地元の川島区の根橋透区長(67)は「御柱の縁で伊那谷と諏訪の関係がより深まった」と笑顔だった。

 用材8本は上社山出し直前の来年3月、出発地となる茅野市、諏訪郡原村境の「綱置場(つなおきば)」に搬出する。

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