黒部ダムを訪れ、放水を楽しむ観光客たち=6月

黒部ダムを訪れ、放水を楽しむ観光客たち=6月

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黒部ダム、入り込み100万人回復へ 新幹線延伸などで5年ぶり

信濃毎日新聞(2015年11月18日)

 黒部ダム(富山県立山町)への入り込み数を示す、関西電力黒四管理事務所(大町市)が扇沢(同市)―黒部ダム間で運行するトロリーバスの年間利用者数が17日、5年ぶりに100万人の大台に回復する見込みとなった。東日本大震災のあった2011年以降は100万人を割っていた。同事務所は、北陸新幹線(長野経由)の延伸開業効果や外国人旅行者の増加などが回復の要因とみている。

 100万人達成の見込みは、同事務所や大町市などでつくる委員会が同日発表した。達成は20日の予定で、同事務所は扇沢駅で記念セレモニーを企画している。

 トロリーバスの利用者数は10年まで、1968(昭和43)年以降、中越沖地震などの影響があった2007年(97万7391人)を除いて100万人以上を維持していた。11年以降は、東日本大震災の影響やバスツアー料金の値上がりなどで国内団体客が減っていた。昨年は91万9622人だった。

 市や市内の観光業者らは、100万人回復を目標に掲げ、台湾など海外からの誘客にも力を入れてきた。市観光課の西沢美千夫課長は「長期休みに天候に恵まれた要因もあるが、関係団体の働きの成果と受け止めている。来年も100万人以上を維持できるようにしたい」と話している。

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