雪の無い湯の丸スキー場のゲレンデで行われた冬山安全祈願祭=19日、東御市

雪の無い湯の丸スキー場のゲレンデで行われた冬山安全祈願祭=19日、東御市

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雪作れない!県内スキー場 開業延期も

信濃毎日新聞(2015年11月20日)

 県内は11月に入っても平年より気温の高い日が続き、雪がないため営業開始を延期するスキー場が出始めた。人工造雪機を使ってオープンしたスキー場も土が現れ、ゲレンデの維持に苦労している。長野県境に近い北アルプス立山連峰(富山県)の入り口にある室堂も、例年なら2メートル弱の積雪が19日時点でゼロ。気象庁は今季は冬の訪れが平年より遅く、暖冬傾向と見ており、スキー場関係者にとって気をもむ日が続きそうだ。

 東御市と群馬県嬬恋村にまたがる湯の丸高原の湯の丸スキー場は19日、恒例の冬山安全祈願祭を行った。約60人がスキーシーズンの安全を祈ったが、ゲレンデは一面、枯れ草や土。運営する湯の丸観光開発は21日を予定していた営業開始の延期を決めた。

 雪の無いゲレンデを前に、社長の峯村文博さん(68)は「予定が立てられない」と渋い表情。月内には営業を始めたいというが、見通しは立っていない。

 下高井郡山ノ内町志賀高原の熊の湯スキー場も19日の営業開始を延期。諏訪郡富士見町のスキー場「富士見パノラマリゾート」は人工降雪機でゲレンデを整え始める時季だが、冷え込みが足りずに降雪機を稼働させられないという。菅平高原(上田市)も雪作りが遅れている。

 御嶽山噴火の影響で昨季の営業期間を短縮した木曽郡王滝村のスキー場「おんたけ2240」も、人工降雪機を稼働できる日が少ない。運営する御嶽リゾートの栗屋文則総支配人(61)は、12月上旬の営業開始を「延期するかどうか来週中に判断する」。例年通りの営業に村民の期待は大きく、「集客に響かなければいいが」と懸念していた。

 一方、標高2450メートルの室堂にある立山室堂山荘の役員佐伯拓さん(27)は、この時季に雪がないことについて、「30年近く勤める従業員が過去に1度しか経験がないと言っている」。21日からの3連休はスキー客約130人が宿泊する予定だったが、全て取り消された。

 室堂一帯は例年、11月に入ると大町市とを結ぶ「立山黒部アルペンルート」で山スキーヤーが多く訪れる。2013年11月23日にはスキー客7人が亡くなる雪崩事故も起きた。だが、今年は高い気温が続いて雨も降り、「3千メートル級の山頂付近も数センチしか雪がない」という。

 県内スキー場のトップを切って10月31日に営業を始めた北佐久郡軽井沢町の軽井沢プリンスホテルスキー場は人工造雪機でゲレンデを作っているが、所々に土が出てきたという。パトロール隊員の湯本将平さん(30)は「11月の営業を始めて20年ほどだが、これほど厳しい年は初めて」と話していた。

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