桜の名所を作ろうと苗木を植える参加者=22日、大野市西勝原の旧カドハラスキー場

桜の名所を作ろうと苗木を植える参加者=22日、大野市西勝原の旧カドハラスキー場

福井県 勝山・大野 花・紅葉

市民ら荒島岳に桜苗木 大野の新名所へ200本植樹

福井新聞(2015年11月23日)

 日本百名山の一つ、福井県大野市の荒島岳(1523メートル)の麓にある同市西勝原の旧カドハラスキー場で22日、桜の植樹大会が開かれた。登山口を桜並木で彩り、桜の新名所にしようと住民らが構想した「カドハラ桜坂」の実現に向け、第一歩を踏み出した。参加者たちは花開く時を思い描き、丁寧に苗木を植えていた。

 登山客の目を楽しませたり木陰で休んでもらったりしようと、西勝原区、荒島愛山会、ふくい日本花の会、五箇公民館でつくる「カドハラ桜坂建設委員会」が実施した。中部縦貫自動車道開通時には勝原地区にインターチェンジが整備される予定で、観光客を誘致する狙いもある。

 計画では本年度から3年間で、登山道「勝原コース」のうち、同スキー場跡地を通過する約1・2キロ(標高差320メートル)に植樹する。当初は240本を想定していたが、400本ほどに増える見込みという。

 植樹大会には県内外から約100人が参加。約650メートルの坂道に、日本さくらの会、日本花の会から無償提供を受けた山桜やしだれ桜などの苗木200本ほどを植樹した。参加者は名前を書いたプレートを植樹した木に付けた。

 妻と参加した同市の木戸口正和さん(58)は「『いい夫婦の日』の記念になった。雪解け後、家族みんなで植えた木を見に来たい」と開花を楽しみにしていた。

 同委員会の林小太郎委員長(74)は「植樹の日を迎え、天気にも恵まれて最高の気分。来年にはちらほら咲き始める可能性があるので期待したい」と話していた。

えきねっと びゅう国内ツアー

勝山・大野 ニュース