雲海に浮かぶ幻想的な越前大野城=23日午前7時25分ごろ、福井県大野市犬山

雲海に浮かぶ幻想的な越前大野城=23日午前7時25分ごろ、福井県大野市犬山

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朝日に照らされ「天空の城」現る 越前大野城、撮影スポットに歓声

福井新聞(2015年11月24日)

 大野盆地に霧が立ちこめた23日の朝、福井県大野市の亀山(標高249メートル)に立つ越前大野城が、雲海に浮かぶ「天空の城」が見られた。城から約1キロ離れた同市犬山の戌山(いぬやま)城址近くの撮影スポットでは眼下に、朝日に照らされた幻想的な光景が広がった。秋から春にかけての1シーズンで出現するのは10回程度で、幸運に立ち会えた写真愛好家たちは歓喜してシャッターを切っていた。

 この日は午前4時ごろから越前大野城が霧に隠れたり、出たりを繰り返した。同7時半ごろに雲海から亀山が頭を出す風景になり、朝日が差し込むと集まった人たちから歓声が上がった。

 両親と訪れた名古屋市の小出一磨君(13)は「きれいで感動した。いい写真が撮れたので、所属している中学の写真部で見せたい」と笑顔だった。霧は午前9時ごろに薄れていき、この日は撮影スポットに70人以上が訪れた。

 大野市結の故郷推進室の吉田克弥室長は「前日暖かくて湿度が高かったために出現し、風が弱かったので長い時間見られたのではないか」と話していた。越前大野城の公式ホームページで、出現条件などを紹介している。

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